事務処理に追われても、適切な書類の管理を心掛けましょう。
大切な書類がほかの資料に紛れてしまい、紛失するといった事故が考えられます。
近年では、教員が教室に置き忘れた書類や、職員室の机上に無造作に置いた書類を、
子供がスマホで撮影して、友人に画像を流すケースも起きています。
以下、生徒による情報拡散の実例。※
2013年3月18日、埼玉県の県立高等学校で、書類の置き忘れによる322件の個人情報の
漏えいがあったことがわかった。教員が教室に置き忘れた資料を生徒が見つけて、
携帯電話で撮影。無料通話・メールアプリを通じて校内の生徒に広まり、約200人が
閲覧。資料には、生徒氏名や成績、学力評価、次年度のクラス編成が記されていた。
2013年4月9日、神奈川県の市立中学校で、230件の個人情報の漏えいがあったことが
わかった。教員が新年度のクラス編成案や成績を記した資料を持ち出してコピー。
教員は、コピーした資料を一部の生徒に見せていた。その際、生徒がスマホで資料を
撮影。無料通話・メールアプリを通じて生徒の間で資料画像が拡散した。
上記のようなケースは、個人情報が漏えいしたという事実に加えて、
話題性があるため、複数のニュースで取り上げられる可能性があります。
<書類管理のポイント>
・個人情報が含まれた書類を机上に放置しない。
・机の上をきれいに保つ。
・書類(情報資産)は所定の場所で管理する。
・プリンターやFAXから出力された書類はすぐに回収する。
※教育ネットワーク情報セキュリティ推進委員会(ISEN)承諾の元、「情報セキュリティ事故ニュース」を抜粋して掲載。